興味を持って買った本や雑誌などが未読のまま積み重なってある状態のことを指す「積読(つんどく)」。
皆さんには「積読」がありますでしょうか? 読もうと思ってもなかなか減っていかない未読の書籍がたまっているという人は、意外と多いのではないでしょうか。「本は腐らないから」「今読まなくても、いつか読む」などと自分に言い訳しているうちに、数百冊の積読を抱えてしまうこともあるでしょう。
この「積読」という言葉、実は日本で古くから使われてきました。積読の起源については、明治時代の経済学者・田尻稲次郎(田尻北雷)によって考案されたとされています。彼は1901年に「書籍つんどく者を奨説す」と書き残し、この言葉を広めました。書物を積み上げて読まない行為をユーモアを交えて表現した「積読」は、現在も多くの人に親しまれている日本独自の言葉なのです。
私も積読家の一人として、積み上げた本が一向に減らない現実に悩まされることがあります。ですが、積読には悪いことばかりではなく、むしろポジティブな側面もあるという意見もあるのです。
まず、「買うこと自体に意味がある」という考え方。東京大学の教授が語ったように、本は手元にあればいつでも読める可能性があり、その出会い自体に価値があるのです。また、積読は知的欲求の鏡でもあり、積んである本を見るだけでも日常的に知的刺激を得ることができます。
積読を活かすコツは、目につく場所に「積読コーナー」を作ること。そうすることで、常に興味の対象が意識され、自然と読む機会が訪れるのです。
さて、この積読という言葉が日本語にはあるとSNSで紹介されていたのですが、海外の方々も共感するところがあるのか、多くのコメントを残していました。寄せられたコメントの一部をご紹介しますのでご覧ください。
海外の反応
🙂 「買った本をすべて読む必要はないと考えるのは愚かであり、読めないほどの本を買う人を批判するのも愚かだ。」– ウンベルト・エーコ
🙂 「読めないほどの本を買うことは、魂が無限を目指す行為だ。」– A.エドワード・ニュートン
🙂 未読の本は、むしろ一番賢明な投資だと思うけど。
🙂 私もやっと認められた気がするよ!
🙂 この話に便乗すると、「積ん読先生」っていう別の言葉もあって、未読の本をたくさん持ってるけど、やたら知識をひけらかす人を指すんだって。
🙂 ほぼ罪を認める感じだな。確かに本は買うけど、他の興味深い本が次々に出てきて積み上がるばかりなんだよね。
🙂 本は多すぎることはないんだよ。ただ、本棚が足りないだけさ。
🙂 日本語を勉強していた時、ジョークで「本棚を増やすために、家をもう一軒建てなきゃいけない」って言われてたけど、本気でそう思うことがある。本は高いし、どうしても必要なんだよね。
🙂 そうなんだけど、自分のライブラリを築いて、いずれ自分の子孫として生まれ変わって、その続きを読むための準備をしてるんだよ。知ってた?
🙂 自分が所有する未読の本を置いておく棚があって、その棚をブラウズすることで次に読む本を選んでるんだ。未読の山を自分の身長以下にすることにチャレンジ中。
🙂 本屋に行って特定の本を買おうとしたら、その本がなければ別の本を買ってしまうっていう現象を研究した人がいるはず。名前とかあるんだっけ?それとも自分で作るべきかな?
🙂 言ってることがよくわからないな。
🙂 これ、まさに自分のことだよ。前はちゃんと本を読んでたけど、今ではただ本を買うだけの人になっちゃった。Kindleが原因とは言えないけど、この習慣をすごく簡単にしてくれるね。📚📚📚📚📚
🙂 買ったものは基本的にすぐ使うんだけど、本だけは例外だな。自分の積ん読の山は70冊で、去年のペースだと読み終えるのに約18カ月かかる計算になる。それでも本を買い続けるんだよね、18カ月かかるとわかってても。
🙂 それがそんなに一般的なことだとは思わなかったけど、言葉があるなんて驚きだ。あれだけの木が消えて、ただホコリをかぶるだけか。でも、その本たちがどこかで感謝してくれる人の元に行って、その後また元の持ち主が時間を持てる時に戻ってくる、そんなサイクルがあればいいのにね。
🙂 日本語の本でしかこれをやらない自分がいる。英語の本は基本的に読むんだけど、日本語の本は読むより買う方が圧倒的に早いんだ。
🙂 おそらく本を棚に積み上げること自体が、誰かを温かく迎えることに似ているんじゃないかな、静かな客人みたいにね👻
🙂 家がそんな感じだったな。まあ50%くらいは実際に読んだけどね。何度もチャリティーショップに持って行ってたよ。そして、まさかこんなこと言うとは思わなかったけど、Kindleに出会ってしまった。場所を取らないし、ベッドで電気を消して読めるのが最高なんだ。
🙂 買ったオーディオブックを3章前に放棄するっていう現象に、日本語で何か言葉はあるのかな?
🙂 「積読」なんて考えたくもないけど、うちのリビングにはそんな感じのものがあるかも。
🙂 数独のパズル本を買い続けて、全然終わらない。「数独積読」だな。
🙂 これ、「口寂しい」を超える日本語で一番役立つ言葉かもね。
🙂 本がどんどん増えていくんだけど、あれって繁殖してるんだよね、見てない間に!
🙂 まさに本の「津波」だね!!
🙂 「積んで……何?」食べるの?着るの?それとも薪にするの?
🙂 本好きなら誰でもわかると思うけど、本を買うことと読むことは別の趣味だよね。
🙂 CDでも同じことしてるんだけど、日本語でそれに対応する言葉ってあるかな?本でも同じことやってるけど。
🙂 本をため込んでるんじゃないんだよ。「積読」という日本の伝統を実践してるんだ。
🙂 自分の積読の山は今5年くらい経ってるかな……😳 でも、定期的に「対面」してるよ!(リビングに高く積み上げてる) 今は再読してるけど、あれはね……そう、いつか読むよ……😇 いつかね ❤
🙂 皮肉なことに、多分ここに「積読」について書かれた本があるはずなんだよね。いつか手を付けるかも。
🙂 それを聞いて思い出したんだけど、「大量に本を買って棚に並べておけば、BBCのインタビューが来た時に役に立つよ」っていうコメントがあったな。
🙂 本とビデオゲームの両方で完全に「積読」しちゃってるな!
🙂 読んでる本で判断されることに、新たな次元が加わったな!🤔
🙂 これ、得意だよ。積読の山を一生かかっても全部読むことはないだろうな!😆😊📚
🙂 ありがとう。これは自分の得意技の一つなんだよ、悲しいけどね。
🙂 完璧な名前だね、新しい図書館にぴったり。😜 ホームジム機器に関してもこういう日本語の言葉あるのかな?🤔
🙂 家族が読まない本を次々とプレゼントしてくる現象に名前ってあるの?
🙂 社会が崩壊するか、自分が退職するまでには、読めると思うよ。どっちが先かな。
🙂 ボードゲーム愛好家にも同じ問題があるんだよ。遊んでないゲームを「恥の棚」に置いておくんだ。
🙂 これって結構一般的だよね。これがその人の性格とか精神状態のサインなのかな?
🙂 いいね!これで積読を言い訳にして、罪悪感なく楽しめるよ。
🙂 大丈夫だよ。僕の印税は実際に読まれるかどうかに依存してないから。
🙂 ああ、人生でずっとやってきたことに名前がついたんだね!これでみんなに正当化できる!❤️
🙂 ああ、やっと黒帯を取れる分野が見つかった……。
🙂 これ、みんなにとって大きな問題だよね👌👌😂😂
🙂 まさに自分が見透かされてる気がする。
コメントは以上になります。
寄せられたコメントを見ると、多くの人々がこの現象に共感していることがわかりますね。特に「本を買うこと自体が趣味」として捉える意見や、未読の本が知的欲求の象徴とされる点は印象的です。
さらに、積読を楽しむ姿勢やユーモアを交えたコメントも多く見られ、積読が世界的にもポジティブに捉えられていることが感じられました。特に「本は増え続けるもの」「積読は未来のための準備」という視点は、読書文化の深さを物語っていますね。
ただ、本が増えてしまう悩みを抱えつつも、積読を肯定的に楽しんでいる人が多いことに安心感も得られますw
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