明治30年創業、鳥取県鳥取市にある老舗鉄工所「松田安鐵工」がSNSに投稿した、ある感動的な動画が話題になっていました。この動画には、長年工場を支えた2台の大型機械との別れの様子が収められており、公開されるやいなや、多くの人々の心を打ち、大きな反響を呼びました。
動画の中では、30年以上にわたり稼働してきたNC旋盤とマシニングセンタが、新しい機械に入れ替わるため工場を去る様子が映されています。その搬出前、92歳の元工場長による清祓が行われ、従業員たちは二礼二拍手一礼の作法で、機械に感謝の意を伝えました。この場面では、男性従業員が目元をぬぐいながら最後の記念写真に収まるシーンもあり、深い感動を呼び起こします。
松田安鐵工の投稿には、「新しい機械が入ってくるのは嬉しいけど、長年働いてくれた機械がいなくなるのは寂しい…」と綴られています。機械をただの道具として扱うのではなく、一緒に歩んできた「仲間」として敬意を払い、別れを惜しむ姿勢は、多くの視聴者の共感を呼びました。
さらに、搬出当日、天気が急に晴れたことに触れた投稿には、「きっと、この工場を建てた二代目社長が見に来てくれていたのだと思います」との言葉も綴られています。このようなエピソードからも、松田安鐵工が物や人、そして歴史を大切にする企業であることが伝わってきます。
この動画は国内だけでなく、海外でも話題となり、多くの声が寄せられています。その一部をご紹介しますのでご覧ください。
海外の反応
👨💼 今後30年間、きっと誰か小さな商売人を幸せにしてくれることでしょう。
👨🌾 広い空間と自由がある農場に行くんだ。そこで余生を過ごせるさ。
👨🔧 おそらく交換部品がもう手に入らない何かが壊れたんだろう。その時代の電子機器はほとんど廃れてて、部品も手に入らないからな。それなら大切にしてくれた人たちの手の中で最期を迎える方がいい、安っぽい節約店で使い潰されるよりもね。
👨💻 機械の神に栄光あれ!
👨🏭 うちの会社で最近、35年間同じ機械を使ってきた男性が退職したんだ。その機械も一緒に引退したよ。ちょっとした贈り物として、機械の銘板を外して磨いて、額縁に入れてあげたんだ。
👨🔧 素晴らしいね、でも会社が俺の機械を退役させるようなことがあったら、ダイナマイト半分を中に投げ込んでやるぜ。
👨🏭 機械工たちの二面性だな。
👨💼 彼らは自分たちに莫大な利益をもたらす人やものに対して、敬意と感謝を示す方法を知ってるんだな。ここでもそうだったらいいのに…。
👨🔧 30年も使用されてきた機械にしては、かなり状態がいいと認めざるを得ないな。
👱♂️ タイトルを読んだ時点で、日本以外にはありえないって分かったよ。
👨🔧 俺のDMUが壊れたら、ガス切断機で切り刻んでやるつもりだ。
👱♀️ アメリカ:人を機械のように扱う。日本:機械を人のように敬う。
👨💼 両方とも:死ぬまで働け、サラリーマン。
👨🏫 機械だけじゃないんだ。日用品全般についてもそうなんだよ。毎日使うものには魂が宿るという信仰があるからね。なにかが一定の年数を経つと、何かが起こるんだ。詳しくは分からないけどね。
👨🔧 これは機械の精霊を喜ばせるね。
👱♂️ 俺は車に穴ぼこを踏ませちゃうたびに謝ってるよ。
👨🔧 モリセイキがもう良い機械を作らなくなったのは本当に残念だよ。DMGは完全に彼らのラインナップを台無しにしちまった。俺のところのお客さんは、30-40年前のモリの機械をまだ使い続けてるんだ。本当に壊れないからね(俺が修理し続ける限りはね、DMGからサービスを受けるのは高くて大変だから)。
🧔 キリスト教の宗教儀式よりはマシだな。少なくとも機械は物理的に存在するんだから。
👨💼 もしアメリカの労働者がこんなことをしたら、馬鹿な社畜だとか、ボスや株主を金持ちにする機械を崇拝してるって笑われるだろうな。でも国民皆保険のある国では、仕事に誇りを持ち、よく完遂された仕事に敬意を示すものとして見られる。人々をより大切にすれば、より良い国になるんだよ。
👨💼 えー、「ブラック企業」って言葉を聞いたことないの?国民皆保険があっても、その国には深刻なメンタルヘルスと労働問題があるんだよ。仕事への誇りは、強い集団主義的文化伝統のためなんだ。国民皆保険は素晴らしいけど、日本の労働文化が健全だなんて考えちゃいけないよ。
👱♀️ 正直言って、この地に足のついたスピリチュアリティ、つまり人生や存在全般において重要な物事や概念を認識することは、私も賛成できるわ。人生を思慮深く生きる方法だと感じるの。
👱♂️ 人間って本当に何にでも愛着を持つよな。
👩💻 これ、分かるわ。もし私が回顧録を書くなら、少なくとも1章か1節は「積極的な擬人化」というタイトルにするわ。
👨🔬 私の会社では、10年間ずっと問題を起こし続けていたMPII液体ハンドラーを廃棄したんだ。修理を重ねて、最後にはテセウスの船みたいになってた。最後の一撃は、もうすぐ退職する設計エンジニアが点検して問題なしと太鼓判を押したのに、1ヶ月もしないうちに故障したことだった。廃棄後、シフトの全員とその次のシフトの人たちが、拍手喝采の中でハンマーで叩き壊してからゴミ箱に捨てたよ。
👨🏭 これらの機械とその精密さは、今日の人類が享受するすべてのものの根本的な原動力なんだ。道具を敬い、道具を大切にすれば、それは長く持続するんだよ ✌🏼
👵 私の祖母のサンビーム自動トースターは40年持ったわ。子供の頃、パンが焼けるのを見るのが大好きだったの。
👨💼 日本のショッピングストリートで働いてたんだけど、向かいのスポーツ用品店は閉店後にこんな儀式をやってたよ。店の前に立って店の方を向いて、何か言って、それから頭を下げるんだ。
👨🔧 これは機械の精霊を喜ばせるな。
👨🏫 ガーディアンズ・オブ・ザ・フレイムシリーズのジョエル・ローゼンバーグは「愛したものだけが助けてくれる場所」という概念を書いたんだ。愛していないものは使えないという考えさ。主人公が愛したものは、子供の頃のボーイスカウトナイフや父親の車みたいなものだった。
👨🏭 30年勤めて退職する人間の中には、これより敬意を払われない人もいるんだぜ。
👨💻 オムニサイアが、この祝福された機械とその強大な機械精霊を見守り、守護してくださいますように。
👨💼 この機械は、まさにその会社を今日の姿にした機械かもしれないんだ。機械が重要な役割を果たせることを理解するには、人が重要な役割を果たせることを理解できなければならないんだよ…
👨🎭 全ての物事において、終わりは重要なんだ。
👨🚗 だから俺は古いトヨタを本当に愛してるんだ。それを作った人々の精神があるからさ。車自体のためじゃない – それは機械で、物なんだ – でも、それを作った人々は違う。彼らのために、次の家族に渡すまで、しっかりと世話をして見守っていくんだ。
👨🏭 何かと長く一緒に働いていると、その機械のすべての細部を知るようになるんだ。修理したところすべて、どう動くか、どんな欠点があってどう対処するか…まあ、ある意味人間との関係に似てるかもな…
👨🔧 分かるよ、古くて信頼できるやつさ。より速くて使いやすい何かに置き換えられるんだろうけど、くそっ、それは信頼性のない頭痛の種になるんだぜ。
👨🏭 日立精機だ。うちの工場でも全く同じモデルを使ってるけど、完全に頑丈だよ。素晴らしい機械だ。
👨💼 僕は日本に住んでるけど、彼らはこういう「祝福」をたくさんするんだ。家を建てる前には、神道の神主さんに来てもらって土地を祝福してもらう。その土地に住む神様に、土地を乱すことを謝るんだ。
👨🔧 CNC工作機械は、コンピュータ数値制御工作機械のことで、事前にプログラムされたコンピュータソフトウェアを通じて工具の制御と動きを自動化する製造用の装置なんだ。この技術のおかげで、金属やプラスチックの穴あけ、フライス加工、切断などの高精度な作業が可能になって、手作業の機械加工と比べて効率と精度が大幅に向上したんだよ。
👱♂️ 5年間毎日使ってた水パイプを失くしちまった。時間ができたら本格的な葬式をやるつもりだ。
コメントは以上になります。
日本文化特有の「物を大切にする精神」に感動したという声が多く寄せられていましたね。機械を単なる道具ではなく、長年ともに働いた仲間のように敬意を払い感謝を示す姿勢が、多くの人々の心に響いたようです。視聴者からは、「物を大切にすることでその価値をさらに高める」という意見や、この姿勢を見習いたいというコメントも見られました。
また、日本の文化や精神性への興味や称賛も目立ちました。清祓や儀式を通じて感謝を表す行動に対し、これは日常生活や仕事に対する誇りを示す素晴らしい例だとする声があり、物を大切にする日本人の価値観が深く理解されている様子が伺えます。
一方で、「こうした儀式や感謝の姿勢は他国ではあまり見られない」という指摘や、日本の労働文化について考えさせられたという意見もありました。それでも、全体としては、動画を通じて物に敬意を払う心に感銘を受けたという声が多く寄せられていました。
多くの人々に物や道具との関係を考えさせ、感謝の気持ちを大切にすることの重要性を改めて思い起こさせられました。
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