日本のある女子大学生が、真っ白なレポートを提出しながらも、満点を取ったという驚くべき出来事が海外で話題になっていました。
5年前のことですが、当時三重大学の1年生だった羽賀英美さんは、幼い頃に見たアニメ「忍たま乱太郎」をきっかけに忍者に興味を持ち、大学では「忍者の歴史」を学んでいました。ある日、伊賀流忍者博物館への訪問をリポートする課題が出された際、教授が「創作性を重視する」と話したことを聞き、羽賀さんは他の人とかぶらない面白いものをつくろうと決意します。
彼女が思いついたのは、忍者の技法「あぶり出し」でした。まず、スーパーで大豆を購入し、水に一晩漬けてからミキサーで潰し、布で搾って大豆汁を作りました。その汁に水を加え、濃度を調整するまでに約2時間かけて試行錯誤を繰り返し、ついに見えないインクを完成させたのでした。
このインクを使って、彼女は和紙に細筆でレポートを綴りましたが、文字が乾くとやがて見えなくなります。教授が白紙のリポートを誤って捨ててしまわないように、羽賀さんは普通のインクで「この紙をあぶってお読みください」と小さなメモを添えて提供します。
教授である山田雄司さんは、最初に白紙のリポートを見たとき驚きましたが、メモに従い自宅のガスコンロで紙を温めました。すると、しっかりと文字が浮かび上がり、教授は「上出来だ!」と感心したのでした。教授は最後まで紙を温めるのはもったいないと感じ、リポートの一部は未読のままでしたが、それでも迷わず満点を与えたのだそうです。
このBBCの取材記事が過去のものであるのに海外で話題になっており、多くの方々がコメントを残していました。寄せられたコメントの一部をご紹介しますのでご覧ください。
海外の反応
🙂 俺の家族に教師が何人かいるんだけど、これ絶対先生の宝物になる思い出だと思うぜ。創造的で、意外性があって、生徒が授業に真剣に取り組んでたって証明になるからな。何より、教室で火をつける口実ができたってわけよ!(冗談だけどな)。
🙂 つまり先生はエッセイを完全に読んでないってことだ…ただ彼女にAをあげることにしただけ。知る由もないが、最後に『…だからいつか水に毒を入れて、みんながゆっくり死ぬのを見守るつもりです』って書いてたかもしれないのに
🙂 多くの場合、教授は課題の細部まで読まなくても、どんな成績にすべきか分かるもんだよ。
🙂 忍者の歴史が学べるなんて、マジで羨ましい。
🙂 A+だな。忍者の授業なんだから。
🙂 彼女はこのスキルを完全にマスターしたんだろうな。
🙂 それこそ忍者みたいな秘密だな。
🙂 俺も忍者になりてぇ。
🙂 よっしゃ!日本に忍者学の博士号取りに行くぜ!Dr.上忍…なんて呼ばれるのかな。
🙂 なんで誰も忍者の歴史なんて勉強してんのか聞かねーんだ?そんな学位で仕事見つかんのかよ。
🙂 すげーな!!めっちゃクリエイティブじゃん!!
🙂 アジアならではだな。こんなの米国じゃ退学もんだぜ。
🙂 中国じゃこんなの通用しないよ。
🙂 インビジブルインクで書かれてるかもしれないが、筆跡の跡は紙に残るはずだ。
🙂 興味深いな。これ、実際に過去に使われてたのかな?使われてたとして、どれくらい一般的な知識だったんだろう?広く知られてたなら、誰かが一見空白の紙を持ち歩いてるのを見たら、透明インクを疑うはずだよな。
🙂 子供の頃、レモン汁で書いたもんだ。言葉は紙を熱したときだけ見えるんだ。電球使ってたな。
🙂 実際に伝統的な大豆インクを使って書かれてたんだよ。
🙂 おしっこでもできるぜ。😃👍
🙂 彼女に透明インクの出処を聞くなよ。
🙂 誰も読まないだろうって隠しメッセージ入れたエッセイを思い出すな。
🙂 こんな創造的な課題出してくる学生には俺もAつけるね。読んでコメントは書くけど、創造的な問題解決を支持したいからな!
🙂 教授、17枚目の紙を熱してる: “くそったれ。あのガキにAでも付けとくか。
🙂 教授、暗殺されるのを恐れたんだな。
🙂 時々、奇抜な方法が上手くいくこともあるよね。次の透明インクで書かれたエッセイは、きっと厳密に審査されたに違いない。
🙂 忍者暗殺者のように、正確にだな。
🙂 やばい、俺はもうやられた!
🙂 よし教授、俺の忍者スキルが優れてたから、授業に俺が来てなかったことに気付かなかったな。
🙂 似たようなことやったことあるよ。高校の英文学のプロジェクトで、『ベオウルフ』のキャラクター視点から日記を書いたんだ。紙を焦がしたり、コーヒーで染めたりして、古めかしい感じに仕上げたよ。先生の反応は思ったより薄かったけど、100点はもらえたよ。
🙂 うちの学校でも似たようなことがあったな。卒業後にやりたいことについてのAP英語のリサーチペーパーを書いたんだけど、僕は土木工学を選んでめっちゃ気合い入れて書いたんだ。最低5ページのところを12ページにして提出したら、65点しかもらえなかった。理由を聞いたら「君が書いたとは思えない」って言われたんだよ。使った参考文献や写真もちゃんとあったのに、すごく悔しかった。
🙂 先生やTAは少しでも努力を見せると、びっくりするくらい感動してくれるよね。僕も大学でポリティカル・サイエンスの授業を取ってたんだけど、20年代と30年代の政治ボスについてのメインのレポートを書く時に、テネシーの政治ボスを選んだんだ。図書館でその人について書かれた本を見つけたんだけど、300ページもあって読んでる時間はなかった。それでその著者がまだ生きてて、テネシーの図書館で働いてるのを見つけて電話したんだ。彼に「この人物についての名誉論文を書いている」と嘘をついて、インタビューを申し込んだ。彼は約30分間僕のレポートをほぼ書いてくれたんだよ。レポートではその本じゃなくて、インタビューを引用して提出したんだ。読書ゼロで、時間はたった30分の投資。A+もらった上に、教授からもお褒めのコメントをもらったよ。
🙂 大学でタバコについてのレポートを書いたんだけど、その提出前にタバコで穴を焼いてみたんだ。そしたら110点をもらえたよ。
🙂 腐敗についてのレポートを提出する時、5ドルをホチキスで添えてみた。結果はBで、5ドルは返してもらえたよ。
🙂 以前、勇気についてのエッセイを書かなきゃいけなかった時に、友達が「これが勇気だ」とだけ書いて空っぽのエッセイを提出したんだ。先生はそれを気に入ってたけど、ちょっと葛藤もあったみたいで、結局中くらいの成績で合格させたよ。
🙂 教授がエッセイを採点してる途中で、それが木の幹に変わったらどんな顔をするだろうな。
🙂 2019年に手書きで提出されたんだぜ。それだけでAもらってもいいんじゃない?
🙂 多くの大学生は、自分が書いたレポートが教授にとっても(むしろそれ以上に)大変な作業だって理解してないよね。何十ものレポートに詳細なフィードバックを書くのは本当に面倒くさいから、教授だって手を抜く方法を探してるんだよ。
🙂 大学で採点をしている立場から言わせてもらうと、こういう話は信じがたいよ。もし本当なら、その大学が酷いってことだ。白紙を提出したら0点だよ。斬新なトリックでエッセイを面白くしても、採点基準を満たしていないなら、良い点はつかないよ。
🙂 俺、大学町で育ったんだ。友達の父ちゃんが心理学部の学部長でさ、こんなテストをしたって。教室の前の机に椅子を置いて、『この椅子が存在しないことを文章で証明しろ』って。1分もしないうちに、ある学生が前に出てきて答案出したんだ。そこには『何の椅子ですか?』としか書いてなくてさ。その学生、Aもらったんだぜ。
🙂 ああ、俺の教授も明らかに労力かけた課題を厳しく採点したりしなかったな。大学のクラスメイトの一人が、フランスの農民になったらどんな感じかって段落を書く課題で、フランス語で書いて100点取ったぜ。教授はそんなの確認しねーよ。
🙂 俺の教授も透明インク使って加点してくれればよかったのにな。
以上になります。
羽賀さんがレポートに忍者の技法を取り入れたことで、ただの課題が一気に特別なものに変わったのは面白いですね。
教授がレポートを温めて読むという非日常的な体験も、まさに忍者の歴史を学ぶ授業にふさわしいユニークなアイデアでした。
また、海外の皆さんがそれぞれ知恵を絞ってユニークなレポートを作成したエピソードも興味深かったです。
独創性に対する称賛も多く寄せられていましたし、やはりこういった創造的なアプローチは国境を越えて人々の心を掴むのですね!
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