おそらく京都であろう飲食店の入り口に掲示された「最強の張り紙」がSNSで紹介されて話題になっていました。
張り紙には3か国語で書かれていて、まず初めに英語で「満席」と書かれており、次に中国語で「残念ながら席が埋まっています」と書かれており、最後に赤色のの小さな文字で「この日本語が読める方は、ご入店下さいませ。」と書かれているのです。
この表示の仕方に日本では「素敵な表現」や「京都人の見方が360度変わったわ」などの意見が寄せられていました。
「日本語が読めない、話せない人の対応できません」であると少し排他的な感じが強いのですが、これであれば京都特有のオブラート数枚飾り重ねな言い回しを外国語を駆使した表現によって、まず読めない人は「ああ、入れないのか。」で済みますし、仮に日本語が読めた人のなかでも、この言葉の中に文化と裏の意に気付き、理解した人だけが気持ちよく入店できるという、流石京都といった意見もありました。
一見さんお断りでお客様と店を守る意図にも似ているこの張り紙に海外からもたくさんのコメントが寄せられていましたので、その一部をご紹介します。
海外の反応
■ 言語を話せない失礼な外国人だけを追い払って、すべての外国人を追い払うわけではないから、これは良いと思う。
■ まさに日本人は賢い差別の芸術を新しいレベルに引き上げたな。 😂
■ ふざけんなよ、ジ○○プ野郎。アメリカ人は看板なんか無視するんだよ。
■ 日本の入国管理局がこの天才的なアイデアに注目してるぞ。
■ 日本に行く前に日本語を少し勉強する人たちは、言語と文化を尊重している証拠でもあるから、そういう人たちは歓迎だよね。 🤗
■ 京都はこんなにたくさんの外国人を受け入れる予定じゃなかったんだ。今年初めに行った時、地元の人たちが可哀想だった。
■ いいフィルターだと思う。
■ 中国人観光客も迷惑なの?
■ 今年の初めに東京である店から日本人じゃないという理由で追い出されたよ。追い出す時の会話は日本語でされたんだけどね。
■ Googleレンズとかのアプリでどうにかなっちゃうんじゃない?
■ それでもまだ人々は日本が他の国と同じように人種差別的な国じゃないと信じたがるんだよな。
■ 日本に行くなら日本語を勉強すべきじゃないの?少なくとも基礎くらいは?
スタッフに全ての言語を勉強させることはできないでしょ。英語や中国語だってね。
その国を訪れるなら、その言語や文化、倫理観を学ぶべきでしょ。
■ 面白いけど、残念ながら観光客対策としては不十分だね。基本的な言語の理解力がある中国人観光客なら、ある程度意味が解釈できちゃうから。
■ 中国語の部分には「あいにく」と書いてあるんだけど、これはかなり混乱を招くよね。
でも一方で、中国語ネイティブなら日本語の部分も少し努力すれば理解できちゃうんだよね。
■ ここに文化の違いが現れてるね。アメリカ人が昔「アイルランド人お断り」って言ってたように、日本人は直接的に言うのが失礼だから、代わりに嘘をついて婉曲的に断るんだ。
文化によって異なる人種差別の形を見るのは面白いね。
■ 観光客が地元の良い場所を台無しにするのにはうんざりしてる。日本に行く頃には自分の言語力がもっと良くなってることを願ってる。
■ 私はこれ大好き。
日本は高度に規制され、社会的にコントロールされた場所だけど、その根底には、ただ一人で放っておかれて、面倒ごとに巻き込まれたくないという思いがあるんだと思う。
それは彼らの権利だよね。
■ あなたのおかげで、みんなこの店が差別的だと知ってしまった。これはとても悪いことだ。誰を信頼すればいいの?でも悪い人たちがいても、私は日本が大好きだよ。
■ 現代の問題に対する巧妙な解決策だね👌
もっとやるべきだよ。
■ 観光客が…ただ礼儀正しければいいだけなのに。
■ この店は観光客からの収入を失っても、差別主義者でいることを選んだってことね。彼らにとってそれが価値あることなのかもしれないけど、差別は包括性とは違って、決して繁栄をもたらさないわ。
■ これを差別と戦う英雄に仕立て上げようとする反日主義者が大勢現れているね。
■ 真面目に質問なんだけど、日本って国籍だけを理由にサービスを拒否することを禁止する法律はないの?例えばアメリカでは違法と解釈される可能性があるし、いくつかの州ではカナダ人というだけで拒否するのは間違いなく違法だと思うんだけど。
■ もし他の国が彼らにこれをやったら、排外主義や人種差別だって泣き叫ぶはずよ。他の国に行く前に全ての言語を学んでるの?問題は、世界中が彼らを丁寧にもてなしているのに、彼らはこれをやってるってこと。それって何のため?
■ 英語は世界共通語なんだ。ほとんどの日本人が英語をほとんど話せないなんて信じられないよ。学校で第二言語として教えてないの?少なくとも西洋では、日本人観光客が言葉を話せないからって追い出したりしないよ。
■ 正直これでいいと思う。誰にも失礼な意図はないけど、最近は問題を起こす観光客が増えてるからね。もしすごく礼儀正しい人なら例外にすると思うよ。
■ こんな経験はないなぁ。日本に行った時は、みんな親切でおもてなしの心で接してくれた。日本語が話せないから入るのを躊躇した場所はあったけど。
想像できるのは、たぶん外国人との何か嫌な経験があったんじゃないかな。
■ これは私にとって全く理解できることで、だから地元のコミュニティカレッジで日本語のコースを取って、旅行前に読み書きを学ぼうと思ってる。言語を全く理解せずに国に行くのはほぼ不可能だってわかってるからね。
■ 正直に言うと、これはよくある問題で、日本は観光地だから、技術的にはかなり大きな客層を切り捨てているんだよね。どんな店でも少なくとも20%の収入減になるはず。
■ これは差別というより、日本語を話せない人とのコミュニケーションができないという問題だと思う。私は日本人じゃないけど、注文の仕方を知ってるからこういう店でも接客してもらえたよ。
■ アジアにいた時、その地域の言語を学び、文化に溶け込み、誰に対しても敬意を持って接した。時には人種差別を受けることもあったけど、その「なぜ」も理解できたし、自分を守る術も心得てたから問題なかったよ。
■ つまり、英語のメニューがなくて、バイリンガルのスタッフもいなくて、観光客のお金が必要ないくらい忙しいってことでしょ…。他にも美味しい選択肢はたくさんあるじゃない?
■ 正直、去年日本にいた時はこんな障壁に出会わなかったな。来年また行く予定だけど、こんな看板を見ても…別の店で食べればいいだけさ。外国人を受け入れる店を見つけるのは難しくないよ。問題を起こさないようにするのも大事だしね。
■ 「日本語しか話せません」系の店の一つだね。でもなんでそう直接言わないで遠回しにするんだろう。たぶんこれが彼らの考える丁寧さなんだろうね。
■ 日本ではよくあることだよ。
お客さんに良い経験をしてほしいけど、ほとんどの日本人が英語や他の言語を話せないから、日本語を話せる人に入店を制限してるんだ。
■ この看板好きだな。観光客を除外するいい方法だよ。
単純に店を地元の人向けに保ち、彼らが快適に感じられるようにして、うるさい観光客に邪魔されずにリラックスできるようにしてる。
彼らの権利を認めないなら、それこそが問題を助長することになるよ。
■ 日本のレストランは全体的な体験なんだ。マナーの悪い外国人にそれを台無しにされたくないんだよ。
■ まあ、読める人は日本語がわかるってことで、日本語がわかる人は一般的に敬意を持って接するから…これは人種差別じゃないと思う…。
■ 面白いね。彼らの街は観光で潤ってるのに、こんな態度を取るなんて。もし彼らの国が他人に楽しまれることを望まないなら国境を閉鎖すればいい。これはマジで失礼な態度だよ。アメリカで英語についてこんなことしたら大問題になるはず。
■ 日本人に受け入れられたくて必死に合わせようとする人たちを見るのは、なんてダサくて気持ち悪いんだろう。彼らは決してあなたを受け入れない。外国人が嫌いなんだよ。理想化するのはやめろ。彼らは病んだ社会だ。彼らは親切なんじゃない、礼儀正しいだけだ。その違いを知れ。
■ これ大好き。確かにすべての観光客が迷惑な害虫ってわけじゃないけど、リスクを冒す必要がある?日本は文化を尊重するってことを人々が理解するまでこれを続けるべきだよ。
■ 漢字が読める人(簡体字も繁体字も)の目には、この看板の日本語の文は:日本語、読む、方法、店に入るって見えるよ。
■ 私の知る限り、これは実際には違法で、差別法を回避しようとする試みだよ。人々がこれを見つけて店が特定されれば、地元のニュースになるだろうね。
■ イギリスの小さなレストランで、時々違う言語を話す人にディスカウントを提供するのを見たことがある。イタリア語で「イタリアからのお客様には10%オフ」みたいな感じで。
■ 日本で似たような経験をしたけど、気にしてないよ。ただ私のお金を喜んで受け取って助けてくれる店を探すだけさ。日本が大好きだよ。
■ Google翻訳で看板を読んで、見た目は白人の私が入店した時の彼らの驚いた顔が想像できる。 😭
■ 7月に日本で3週間過ごしたけど、どこに行っても歓迎されたよ。私は白人だけど、彼らの文化を尊重して、礼儀正しく、静かで、感謝の気持ちを持って接した。
■ 実際に日本語が読める人はどうなの?ルールや言語、文化を学ぶ時間を取った外国人はどうなるの?将来行く予定なんだ。黒人だけど日本語を学びたいと思ってる。
■ 多くの日本人は日本人以外と一緒にいるのをあまり好まないんだ。それが文化なんだよ。不満を持つ客との問題を避けるためにこうする店もあるんだ。
■ 自分の国の文化と同じくらい日本の人々と文化を愛する礼儀正しいアメリカ人として。私のような本物の日本での体験を望み、サーカスのように彼らを困らせたくない人たちのために、私の国の人々が台無しにしてしまうのが嫌だ。日本が大好きです。
■ 中国語話者はほとんど日本の文字が読めるよ、似てるからね。でも日本人が非日本人を排除したい理由は完全に理解できる。観光客の中にはちょっとクソなやつもいるからね。
■ たとえ看板が読めたとしても、私は絶対に入らないね。日本人の配偶者と一緒にいても、外国人というだけで入店を断られた経験があるんだ。私は注文や会話ができる程度の日本語は話せたのに、妻は入れるけど私は外で待つように言われたんだ。
■ アメリカで日本人が「満席 このメッセージが読める人は入店可」という看板を見たらどうだろう?同じことだと思う?違うと思う?物事は時として視点の問題だと思ってね。
■ コメント欄でこんな露骨な差別行為を擁護する人がいることが信じられないよ。私の行きつけの居酒屋には「英語は話せませんが翻訳アプリは大丈夫です」という看板があるんだ。それに笑っちゃうのが、日本語が話せるからって入れてもらえると思ってる人がいることさ。
■ 東京のバーで似たような経験をしたよ。入店したら客は2人しかいないのに、バーテンダーがすぐに英語で「満席」という札を出してきたんだ。嫌われてるのは分かったから、すぐに立ち去ったさ。韓国でも似たような経験があって、その時はバーテンダーがカウンターを飛び越えて走ってきて、韓国語で罵声を浴びせてきたんだ。
■ これは正直言って馬鹿げてるよ。僕は中国人で日本語は分からないけど、漢字を通して下の日本語の文章は理解できるんだ。これは彼らの下手に隠された敵意を示すこと以外に何の意味もないね。
コメントは以上になります。
日本文化特有の「控えめな拒絶表現」が、ユーモアや興味を引きつつも、海外から賛否両論を引き起こしているようでした。
日本語を読める人だけが入店できるという独特の表現に対し、日本国内からは「京都らしい」や「センスがある」という肯定的な声が多く上がっている一方で、海外からは「排他的だ」という厳しい意見や、ユニークなフィルターとして評価する意見も混在していました。
特に、入店ルールが日本語の理解に依存することについて、訪れる人の文化や習慣に合わせる必要性を訴える声と、「その国のルールを尊重すべき」という意見の対立が見られ、観光業が国際化する中での多様な視点が顕在化しています。
コメント