日本の人気アニメ『ダンダダン』に関連した二次創作が、国際的な議論を巻き起こしていることは先日の動画でお伝えしましたが、そんな中で取り上げられた黒人の少女が主人公の漫画、『Clock Striker』が面白そうだと日本人の間で話題になっていました。
この作品の主人公は、機械いじりが得意で、困っている人を助けるために奮闘する熱血なキャラクターで、勇気、友情、そして困難を乗り越える力をテーマに展開され、多くの人々に希望と共感を与えています。
『Clock Striker』は、多様性を推進する出版プラットフォーム『Saturday AM』からリリースされ、特にそのインクルーシブなキャラクター設定が注目されており、従来の日本発の漫画文化に新たな風を吹き込み、さまざまな文化や視点を融合した世界観を提供しています。
この作品の生みの親であるIssaka Galadimaさんは、ニジェール共和国出身のクリエイターで、日本の漫画文化に強い影響を受けており、彼の絵柄にはその情熱が表れています。また、豊かな文化に育まれた経験が自身の創作に大きな影響を与えていると語っています。その物語には彼の背景が色濃く反映され、新鮮でリアルな感情が込められています。
Issakaさんのインタビューからは、彼が黒人クリエイターとしてのアイデンティティを大切にしながらも、ステレオタイプを打ち破るために努力していることが伺えます。彼は『Clock Striker』を通じて、キャラクターや物語がいかに多様で現実に即したものであるべきかを示し、読者に新しい視点と気づきを与えたいと語っています。また、作品の中でユーモアと真実を織り交ぜることで、旧来の固定観念を覆し、より深い物語を届けたいという思いも明かしています。
さらに、Issakaさんは『Clock Striker』を通じて社会正義や平等のメッセージを広めることを目指しており、物語の中で優しさ、共感、理解といった普遍的な価値観を伝えています。彼の目標は、漫画業界が現実世界の美しい多様性を反映する場となることであり、そのビジョンを実現するために日々奮闘しているそうです。
この作品がSNSで取り上げられ、日本人の中には、「内容は面白そうだし、絵もとてもきれい。日本語に翻訳されたらぜひ買って読んでみたい! 」や「皮膚の色なんてどうでもいい。面白い漫画を描いてくれれば応援するぜー!」といったコメントが寄せられており、海外からもたくさんのコメントが寄せられていました。一部をご紹介しますのでご覧ください。
海外の反応
🙂 よかった、日本の人々がこの漫画を心から歓迎してくれているんだ。❤️
🙂 かっこいいように見えるけど、正直に言うと、日本のファンは全体的にアーティストをもっと支援的で、だからこそ同人シーンがこれまで安定してきたんだ。西洋人は彼らから学べることがあると思う。僕たちは批判的すぎるから。
🙂 どうやら日本とアメリカのアニメコミュニティの間で口論があるみたい。
🙂 ある日本人が「日本は黒人の漫画を受け入れて祝福する!!!!!」と言っていたけど、くたばれ。
🙂 数年したら次に聞こえてくるのは、アニメ/漫画は実は黒人文化から来たものだって。日本人は単にそれを盗んだだけだ。
🙂 私のコミック店で最後の実物を買えてよかった。神に感謝!
🙂 私たちは日本人と長い間付き合ってきた。黒人が経営する漫画会社として、私たちの創設者はビデオゲーム業界の幹部だった。日本人の他文化への興味について聞く馬鹿げた話にはいつも苛立っていた。常にそこにあったんだ。成長を嬉しく思う!
🙂 小さいかあまり有名じゃないアーティストについて言えば、彼らは誰かが大成すると思った時にしか注目されない感じがする。西洋のファンはあまりにも早く期待に応えられないものを見捨てる。結構厳しいよ。
🙂 こっちも同じだけど、全然驚いちゃいない。どういうわけか、ここでは面白い話を、全く自分たちに迎合しない限り好まない。日本は逆に、面白ければほぼ何にでもオープンマインドだった。
🙂 プロフに発音を入れているリベラル左派は、それが「黒人らしくない」と思っているわ。
🙂 肯定的なコメントを見ると、ちょっと幸せな気分になる。特にダンダダンの編集戦争で人種●別主義者と(おそらく偽のアジア系アカウント)があった後だから。
🙂 実際、日本は国際的な漫画とアニメーションを受け入れることで有名なんだ。多くの東ヨーロッパ映画は日本でのみブルーレイ版がある。チリのアニメーター、ラ・カサ・ロボの人たちが日本に行った時、そこでさらに温かい歓迎を受けて驚いていた。
🙂 うーん… これは心を落ち着かせてくれる☺️。ただ単にコンテンツを支持して、最初から問題にすべきじゃないことに焦点を当てないこと。こういう小さな瞬間が、世界にまだ希望があると思わせてくれるんだ。
🙂 つまり、彼らは愛されているキャラクターや確立されたキャラクターを黒人に変えているわけじゃなくて、オリジナル作品なんだ。だから得た称賛に値する。
🙂 クロックストライカーの第1巻はすごかった。サタデーAMが頑張ってる。次の巻を手に入れたいだけ。
🙂 当然であるべきことに感謝しなきゃいけないなんて悲しいよね。😔
🙂 あの時の発表、ピッチは文字通り「見て、彼女は黒人の女性だ。黒人だってことを言っておいたぞ。彼女はあるものになりたいけど、黒人女性はそれになることを許されない。彼女は最初の黒人女性としてそれになるんだ!」
全然面白くない。
🙂 楽しんでくれてるのを見て嬉しいよ!
🙂 もう十分だ。これを読んで楽しもうと思う。でも「黒人の表現」のための泣き言には本当に うんざりしている。
🙂 キャラクターデザインがめちゃくちゃかっこいいから、読むのがマジで楽しみ。
🙂 私は確信している。ストーリーとアートが良ければ彼らは楽しむはずだ。アートは個人的に良いと思う。
🙂 逆から読むのも面白い…まあいいけど。アメリカは常に自分のルールに従う必要はない。(でもこの作品は本当にそのアドバイスに従うべきかもしれない)
🙂 学校の図書館にこの本がある。かなり良い。
🙂 ずっと主人公が男の子だと思っていたよ。💀
🙂 ホワイトマンガが描いたように見えるかも。
🙂 アニメにするのに十分な素材があると思う?それとももう少し時間がかかる?
🙂 日本人は人種●別主義者じゃない。彼らはとても友好的。一部の「クールな」奴らが彼らの限界まで追い詰めているだけ。
🙂 良いものは良いんだ。日本人はそれを理解している。
🙂 良い黒人キャラクターが好き。それに、デザインもかなりクール。
🙂 アートが素晴らしいからチェックしてみようかな。
🙂 このシリーズをよく見かけるけど、アートがシャーマンキングを思い出させる。ストーリーは?
🙂 初めて見たけど、面白そう。チェックしてみると思う。
🙂 もちろん。オリジナル作品で、くだらない手抜きなファンアートじゃないから。
🙂 すみません、反対に聞こえるかもしれないけど、これこそ話すべきことよ!このような本格的な黒人の漫画を好むよ。公式メディアの人種転換編集よりもずっと生産的な取り組みだと思う。絶対に読むわ!
コメントは以上になります。
全体的にポジティブで、特にキャラクターデザインや物語のオリジナリティに注目しているコメントが多い印象でしたね。
特に、「オリジナル作品だからこそ称賛に値する」という声や、「キャラクターデザインがクールで読んでみたい」という反応は、この作品のクリエイティブな魅力が国際的に評価されている証拠と言えるでしょう。また、「黒人文化を表現する作品を応援する」というコメントも多く、漫画が文化交流や多様性の象徴となっている点が印象的でした。
一方で、「人種転換アートよりオリジナル作品を支持する」という意見や、議論を起こすよりも「純粋に楽しむべきだ」という声も見られました。この点からも、読者の間で作品のあり方や受け止め方についての考え方が多様であることが分かります。
『Clock Striker』のような新しい視点を持つ作品が、国境を越えてどのように広がり、受け入れられるのか、これからも注目していきたいですね!
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