日本の自動車業界に新たな歴史が刻まれるかもしれません。ホンダと日産自動車が、経営統合に向けた協議を開始する見込みであることが報じられました。この動きは、電気自動車(EV)市場での競争力を強化するため、両社がリソースを共有し、共同持株会社を設立する可能性を探るものです。
これが実現すれば、日産とホンダ、さらには日産が筆頭株主である三菱自動車を加えた形で、年間800万台を超える販売規模を誇る世界第3位の自動車グループが誕生することになります。この経営統合の狙いは、新車の開発費や部品調達コストを削減し、利益体質を強化することにあります。
ホンダと日産が手を組む背景には、自動車業界全体が直面している厳しい状況があります。EVや自動運転といった次世代技術の開発には膨大な資金が必要です。さらに、テスラや中国のEVメーカーの台頭が従来の大手メーカーを圧迫し、業界の競争環境が劇的に変化しています。
この経営統合がもたらすメリットとしては、両社の技術力や資源を結集することで、規模の経済を活かした効率化が期待されます。たとえば、車載ソフトウェアやバッテリー、充電インフラの共同開発を進めることで、研究開発費の削減と技術力の向上が見込まれます。ロイターの報道によれば、この統合によるコスト削減効果は約1兆8000億円にも達する可能性があるとされています。
ホンダは以前、GMとの提携を解消した経緯がありますが、今回の統合では、EV市場における日産の技術力を取り入れることで新たな成長を目指します。一方、営業利益率の低下や販売不振に苦しむ日産にとっても、この統合は再建のチャンスとなるでしょう。
過去10年間、両社は単独では年間500万台という「世界基準のライン」を下回って推移してきました。しかし、もし統合が実現すれば、その合計販売台数は800万台を超え、韓国の現代自動車グループを凌ぐ規模になります。これにより、世界3位の座を確保し、さらなる競争力を発揮することが期待されます。
また、今回の経営統合は、国内の産業界再編の流れにも沿ったものです。鉄鋼業界が再編を経て安定基盤を築いたように、自動車業界も規模の経済を活かした再編を進める時期に来ているのかもしれません。
ホンダと日産の統合が実現すれば、テスラや中国勢との競争で新たな一歩を踏み出すことになります。日本の自動車産業にとっても非常に大きい意味を持つと言えるこの統合に海外からもコメントが寄せられていましたのでその一部をご紹介します。
海外の反応
🙂 電気の巨人に対抗するために合併。イノベーションを加速させるのか、それとも別の企業の巨人を生み出すだけなのか。
🙂 これは興味深い提携だ。両社のEVにおける進歩の遅れも示している。
🙂 ホンダはこの取引で失うものが多すぎる。残念ながら。
🙂 ホンダ、ブランドを薄めるな。
🙂 トヨタとフォルクスワーゲンは、中国の自動車メーカーに対抗するため、日本と西洋の自動車メーカーを全部買収すべきだ。
🙂 多くの相乗効果がある。収益性と利益率に貢献する。やるべきだ。
🙂 ホンダも何か後輪駆動の面白い車を作れるかもしれない。
🙂 日産はおそらく12か月以内に財政的に破綻するという噂を聞いていた。
🙂 驚きだ!
彼らはまったく異なる哲学を持っている…
これは大変なことになる!
カルロス・ゴーンの件の後では、合併がうまくいくかどうか疑わしい。
🙂 名前ホンダか日産か、どっちになるんだろう?
🙂 ホンダサンだ。新しいブラッド・ピットとジョリーだ。
🙂 彼らはNISSANDAかHONDASSANになるんだろう… 😪😓😥🙈
🙂 今日の飢えを満たし、明日は飢えるような感じだね。
🙂 日産にとって悪手だよ。日産はガラクタ車を作っている。
🙂 これは自分から意図的にエイズに感染するようなものだ。ホンダのブランドにどう利点があるのかさっぱりわからない。ダイムラーがクライスラーでやったことを覚えてないのか?
🙂 中国に対抗するため。
🙂 興味深いけど、両社ともテスラのような業界のリーダーからはるかに遅れている。
🙂 スズキが名前を捨てるなら、ホンダ日産のGSXRを提案しよう。
🙂 従来の自動車メーカーは適応できなければ死ぬか、他社と合併するはめになり、結局は死ぬだろう。
🙂 日産はゴミだ。ホンダと同等ではない。ホンダが単に日産の資産を買収して、日産のデザインと文化を排除してくれればいい。
🙂 アメリカの自動車メーカーには良くなさそうだ。テスラにも良くなさそうで、あれらは死の罠みたいだ。
🙂 最終的には、5つの巨大な銀行、自動車業界の5つの企業、3つの大手製薬会社、3つの食品会社になるだろう。
サトシとビットコインに感謝しよう!
🙂 ノー。もしこれが起こったら、二度とホンダを買わない。
十年に一回しか車は買わないけど…でも、ノーサンキュー。
🙂 いや、違う。私が今まで所有した車はホンダと日産だけ。私はホンダ派だ。耐久性と車の価値維持力のために。日産はホンダほど耐えられない。
🙂 日産と仏ルノーの戦略的提携が日産を支えたにもかかわらず、日本政府がカルロス・ゴーンを不当な告発で訴追したことで、日産は裏切りの象徴となった。彼らを信頼するのは難しい。
🙂 これは業界を変える可能性がある。もちろん、うまくやれば。
🙂 それは日産が死にかけていたからだろ。
🙂 日産はどちらにしろ潰れるところだったから、彼らにとってはいい手だ。ホンダについてはわからないけど。
🙂 ホンダのCEOは用心したほうがいい。日産のCEOがルノーのCEOをどうやってだまし取ったか覚えているか?
🙂 ホンダのオイル希釈と背中を痛めるシートに、日産のCVTだ。何が起こるかわからないな。
🙂 いや、日産は生き残る価値がない。
🙂 競争が多いほど、全員にとって良い製品になる。
🙂 テスラの影響だ。2035年までにさらに多くの企業が倒れるだろう。
🙂 シルエイティがあったように、今度はスカイライン2000とシルビアシビック!
ドリフトマスターたち!
🙂 日産(インフィニティ)は2002年に最初のG35用に素晴らしいエンジンを作った。メンテナンス要件が低すぎたため、変更を余儀なくされた…つまり、儲けが少なくなるため。あのエンジンを捨てて以来、調子が悪い。
🙂 もし起これば大きな動きになる。ホンダ日産の合併は、テスラやBYDのようなグローバル企業に対抗するEVランドスケープを再形成し、彼らを競争に残すのに正に必要なリソースの結合になるかもしれない。
🙂 これは楽しみだ。私はずっとホンダが好きだった。彼らは素晴らしい製品を作る。
🙂 日本の政府が経済的に不安定な時期にあるため、独占禁止法に資源を費やすとは思えない。
🙂 EVマーケットはすでに飽和状態では? 私の知り合いの大半はEVを買ったことを後悔している。
🙂 ホンダの品質管理基準を日産と合併することで犠牲にするとは、2024年の予想外のできごとだ。
🙂 M&Aの人間たちは大金を稼いでリタイアするんだろう。
🙂 最終的には、みんな少数の企業に統合され、全てを社内で開発するようになる。サプライヤーは終わりだ!
🙂 ハイブリッドこそが未来であり、電気自動車ではない。
🙂 ホンダは日産から何を得たいんだ?
🙂 日産は長年苦しんでいる…生き残りが問題なんだ。
🙂 これは生存のための取引だ。カルロス・ゴーン2.0が来る…
🙂 アメリカの自動車メーカーにとって良くないだろう。テスラにも良くないだろう。あいつらは死の罠みたいなものだ。
🙂 電気自動車にしないことで勝負できる。
🙂 これは、日本政府が一社が失敗したときに、他の企業がそれを吸収することを期待している典型的な例だ。
🙂 ホンダのオーナーよ、良い時代は終わる日が来た。
🙂 まさか! ホンダの品質を維持してくれることを願っている。
🙂 これが問題だ。彼らの買い手の大半はアジア人。アジア人はテスラに移行している。だから合併しても解決しない。
🙂 まさに一時代の終わりだ。多くの歴史が終わる。
コメントは以上になります。
今回のホンダと日産の経営統合協議に対する海外の反応から、このニュースがいかに注目され、多くの意見を引き出しているかがよく分かりましたね。
特に、「両社の技術力を組み合わせることで生き残りを目指す」といった肯定的な見解や、「EV市場で遅れを取っている両社が統合で再び立ち上がれるかどうか」という興味深い視点が多く見られました。一方で、「ホンダのブランドが薄れるのではないか」といった懸念や、「日産の財政問題に巻き込まれるのではないか」というネガティブな意見も根強いようです。
また、「統合が業界全体を再編し、世界の自動車市場に新たなプレーヤーを生み出す可能性がある」と期待する声や、「歴史的な一時代の終わり」とする寂しさの声もあり、感情的にも複雑な受け止め方がされていますね。
EV市場の競争が激化する中、この統合が実現すれば、果たしてテスラや中国メーカーにどこまで対抗できるのか。未来を見据えたこの大きな動き、今後の展開がさらに注目されるところです。
コメント
ホンダの終わりか
大きく強い企業が小さな企業を買収した場合は問題ないことが多いが
力が拮抗するような企業同士が、弱者連合のようなものを組んでうまく行くことはほとんどない
成功の可能性は唯一、日産の技術だけ吸い取って日産を一方的にリストラすることだけだ
だがそうするだけの力の差が両者の間にはない
ホンダはまだブランドとイメージを維持していたが、
おそらく協業などと煮え切らないことを言って日産の面倒で消耗していくだろう