アメリカの大統領ドナルド・トランプ氏は演説で「トヨタはアメリカで100万台売っているのに、GMやフォードは日本でほとんど売れていない。我々は彼らの車を買っているのに、彼らは我々の車を受け入れていない」と日本との貿易に強い不満を示しました。さらに、同日に日本の首相と電話会談を行い、その内容をSNSに投稿。「日本はアメリカを貿易面で非常に不公平に扱っている。車だけでなく農産物やその他の“モノ”についても状況は同じだ。とくに中国との関係は見直さなければならない」とコメントしました。側近のスティーブン・ミラー氏も、「アメリカの道路は日本車や欧州車であふれているのに、日本では我々の車が全く売れていない。これは意図的な排除だ」とSNSで批判を展開しています。
しかし、ブルームバーグはこの主張を「事実とは異なる神話」だと断言。実際、日本は1978年以降、自動車の輸入に対して関税を一切かけておらず、むしろアメリカのほうが日本車に2.5%の関税を課しています。つまり、アメリカ車が売れない理由は「日本の市場が閉ざされているから」ではなく、もっと単純な問題——「商品の魅力が足りないから」なのです。
SNSでも、この話題にはさまざまな反応が集まっています。あるユーザーは「アメリカ車は日本の生活に合わない」と指摘。別の投稿では「50歳のアメリカ人だけど、品質が悪いからアメリカ車は一度も買ったことがない。日本車かドイツ車ばかりだ」と語っています。
実際、日本の消費者が求めるのは「コンパクトで燃費が良く、安全で信頼性が高く、維持費も抑えられる車」。日本では軽自動車の人気が非常に高く、都市部の狭い道路や駐車場に対応できる設計が重要視されています。一方で、アメリカで主力の大型SUVやピックアップトラックは、日本の道路事情にまったく合いません。たとえばフォードF-150の一部モデルは、日本の普通免許では運転できないほど大きいのです。
こうした背景があるため、2024年度におけるGMの日本での販売台数はわずか1,000台程度。フォードは220台にとどまりました。一方、ドイツ車は堅調で、メルセデス・ベンツは5万台以上、BMWやフォルクスワーゲンもそれに続いて好調な売れ行きを見せています。これら欧州車は「高級感」や「ブランドイメージ」といった付加価値で、日本市場でも一定の支持を得ているのです。
ブルームバーグは、「アメリカ車が売れないのは日本人のせいではなく、メーカー側の努力不足」と指摘。テスラのように成功の兆しを見せている例外もありますが、それでも販売台数は非公開で、全体の印象を変えるには至っていません。
さらに、ブルームバーグは「日本人はディズニーもiPhoneもマクドナルドも受け入れている。それは、長年にわたって日本人の好みに合わせた努力があったからこそ」と結論づけています。つまり、日本市場を開拓したいなら、制度を批判するよりも、まずは消費者の心をつかむ製品づくりが重要なのです。
そして、この問題はSNS上でもネタとして盛り上がりを見せています。とくに注目されたのが、「アメリカ車を買え!」と叫ぶ側と「デカすぎていらない!」と怒鳴る側が対立するミーム画像。関税がどうとか、非関税障壁がどうとか、そんな議論をすべて吹き飛ばすように、結局「デカすぎるんだよ!」という一言に尽きるという、笑いと本音が詰まった内容です。日本の道路事情や生活スタイルにそぐわない、という問題が、こうした形でユーモラスに、しかし的確に表現されています。
この“日本ではアメリカ車は売れない”という話題には、多くのコメントが寄せられていました。
海外の反応
👱♂️ 日本では外国車に関税は一切かからない!アメリカ車が日本で売れない本当の理由は、日本が左側通行で、アメリカの自動車メーカーが右側通行用に車を作る費用を惜しむからだ。これが全ての真相だ!
🙍🏻♂️ お前の主張は根拠が不十分だ。アメリカの自動車メーカーは、輸出向けに間違いなく右ハンドル車を作っている。でたらめを言うのはやめろ。その嘘は恥ずかしいぞ。
🙍♂️ 何を言っているんだ。ヨーロッパ中には左ハンドルのアメリカ車が溢れているぞ。
🧑 日本はこの文化的問題を早急に変えるべきだ。どうして、わざと私たちと違った運転をするんだろう。笑
🧑 それに、日本国内には素晴らしい車種が豊富にある。トヨタやホンダがある以上、フォードやシボレーなんて必要ないのさ!
🙍🏻♂️ 俺たちは何百万台もの彼らの車を手に入れている。トランプ、アメリカの需要が彼らの車購入を牽引しているんだ。これには50年以上かけて築かれた歴史がある。日本人は、俺たちの車を走らせたがらない。それもただのビジネスだ。実業家なら、当然のことだろう!
👱♂️ アメリカ車は巨大でがっしり、ガソリンをムダに食うし、日本の可愛くてコンパクトで効率的なカー文化には全く合わない。
👨💼 自国の製品が売れないのを他国のせいにするのは簡単だ。では、もっと良い製品を作ればどうだ?
👱♂️ 彼らが買わないのは、車が駐車場やガレージ、狭い場所に押し込むにはあまりにも大きすぎるからだ。空間に乏しい国では、これが致命的な問題になる。
🧑 こんにちは。オーストラリアに住んでいるが、こちらも左側通行だ。アメリカ製の大きなトラックやSUVが右側仕様で走る姿も数多く見かける。日本では、狭い道や小さな駐車スペースが大きな要因だと推測する。
🙍♂️ 何年にもわたって日本で車を売ろうとしたが、日本人は彼らの車を望んでいない。
・日本の道には合わない。
・日本の購入者は、アメリカ企業が理解できない品質を求める。
・国内ブランドとの長期的な信頼関係がある。
・国益を考慮して選択している。
🧑 実際は、アメリカは日本のような燃費が良く、実用的で、コストパフォーマンスに優れた車を作ることができないということだ。日本に行けば、混雑する街にピッタリ合った多彩なトヨタ車や小型ピックアップが豊富だ。アメリカ車は、その大きさや燃費の悪さから、日本の文化や美意識には全く合わない。 さらに、日本人が非常に国粋的であるため、どんなに値段が張っても結局は国産車を選ぶのだ。
🙍🏾♂️ フォードはインドでも車を売っているし、我々は左側通行だ。売れないのは、車がダメだし、アフターサービスも酷いからだ。アメリカ車は、韓国車、日本車、インド車に歯が立たない。中国の話は置いとけ。ツイートするのはやめて、車の部品でもいじれ。
👨💼 いや、左側通行は大して問題にならない。イギリスはEU市場向け、フランスは英国向けに多数の車を作っている。アメリカのメーカーは、日本やEU市場が求めるサイズ、スタイル、燃費に合うモデルを作る努力をしてこなかったんだ。
🧑 それは関税以外の貿易障壁だ!!道路を正しい方向に整備し、交渉がうまく進む間、常に英語の表示にしておけばいい。漢字表記は利益を圧迫するんだ。これで合ってる?😂
👨💼 全貌がそうではないのは、君もわかっているはずだ。確かに日本は外国車に正式な関税を課していないが、非関税障壁の技術を極めている。厳しい規制審査、販売店ネットワーク、そしてサービス体制を通じて、実に乗り越えがたい障壁を作り出しているんだ…。
🙍♂️ そして、アメリカ車は比べものにならないほど最低だ。本当に最低。アメリカ人ですら、アメリカ車より外国車を選んでいるんだ。
🧑 でも…でも…買ってもらえるものを作らないというのが、最も根本的な貿易障壁だ!!🤣🤣
🙍♂️ 笑止千万。日本に輸入される車には10%の輸入税が課せられ、その上に20%のVATが追加されるんだ。じゃあ、改めて言ってみろよ。輸入車に関税なんて、存在しないって?
🙍🏼♂️ 我々は、イギリスや右側通行の国々でも車を売っているんだよ。
🙍♂️ 右ハンドルこそ非関税貿易制限の一つだ。天才の公式に組み込まれている。アメリカ製造業者に不利な状況を打破するため、日本は正しい側通行に変えるべきだ。それほど単純な話だ!
👨💼 日本には自国の優れた車があるのに、なぜアメリカ車の需要があるはずがある?
👨💼 そんなことはない。工場は現地の規制に合わせてしっかりと製造している。私のタイでのフォードトラックは左側通行に対応している。日本ではただ人気がなく、日本車こそが素晴らしい。
👨💼 日本ではアメリカ車に関税はかからないが、日本からの輸入車には長年25%の関税が課せられている。
👨💼 全く関係がない。実際に住んでいたからこそ分かるが、典型的な日本車とアメリカ製車には数多くの違いがある。例えば、交通用トランスポンダや、ラジオで提供される高精細GPSデータなどだ。狭い道路幅は、角張った車体を要求する。
🙍♂️ トランプには各国の通行方向すら理解できていないに違いない。彼は何年も運転免許を持っておらず、運転の感覚すら忘れてしまっているだろう。
👩💼 さらに、アメリカ車の品質は、日本車、韓国車、ヨーロッパ車には到底及ばない。食べ物、ワイン、衣服なども同様だ。良いものであれば、世界中の人々がアメリカ製品を買うはずだ。
👨💼 つまり、論理的に考えれば、我々は十分に貨物トラックを作れる国なのに、なぜ自動車メーカーは顧客が望む側にハンドルを配置しようとしない? それが本当に資本主義の理屈に合致するとでも思うのか?
👨💼 他国へのアメリカ輸出品にも似た問題が数多くある。アメリカ製の自動車をただ船に乗せ、海外に送るだけでは済まない。自動車は、輸出先国の規制に合わせて設計・製造されなければならないのだ。
🙍♂️ というわけで… 日本車の購入をやめれば、赤字は一瞬で解消するんだ。
🙍♂️ ムスタングやラムはヨーロッパで普通に見かけるが、ガソリンが1ガロン7ドルだと、誰にでも受け入れられるわけではない。
小型のシボレーはしばらくは好調だったが、今ではほとんど見かけなくなった。それに、狭いスペースに縦列駐車できる車が本当に求められているんだ。
👱♂️ 数十年にわたり、アメリカが「日本はもっとアメリカ車を買え」と愚痴をこぼしてきた現実を、ひとつのバイラル・ミームが見事に象徴している訳だが、その裏には、日本の消費者が本当に求める車を作る努力が欠けているという皮肉が隠されているんだ。
🙍🏾♂️ まさにその通りだ!現地に足を運んだ者なら、東京の喧騒を除けば、道は実に狭く、曲がりくねっている現実を痛感するだろう。
👱♂️ アメリカのピックアップトラックと言えども、実際にはシボーイ・イクイノックスのようなコンパクトSUVが主流だ。30年前の日本は車が大きかったが、経済低迷の三十年を経た今、庶民にはお手頃な軽自動車以外、手が届かなくなってしまったのだ。
🧑 アメリカは長年、小型車の生産に努めてきた。近年、日本市場での苦戦が目立つものの、歴史は確固たるものであり、世界選手権を制したフォード・フィエスタがその好例といえる。
🧑 いったい、アメリカ企業は何台の右ハンドル車を製造しているのだろう?
🧑 日本が左側通行で、ほとんどの日本車が右ハンドルであるなら、アメリカ車もそれに合わせた右ハンドル仕様を作り、販売すべきではないか?
🙍♀️ 聞くところによると、アメリカ人も中古の日本車に目を向けているらしいわ。特に中古の軽トラックが最近、とても人気なの。日本車がアメリカで愛されているからといって、アメリカ車が日本で必ずしも受け入れられるとは限らないのよ。
👨💼 アメリカの自動車業界は、自ら進んで日本市場向けの製品を生産するのを拒んでいるのだろうか? エンジンの大きさが原因だと思うのは容易いが……日本メーカーがアメリカ市場向けに車を丹念に作り上げるのなら、逆の道も開かれるはずだ。
👨💼 日本各地に張り巡らされた、狭く曲がりくねった路地裏の現実を知る者なら、アメリカ車がそこで通用しないのは自明の理だ。しかし、残念なことに、無知な者が『チートマン』の言葉をただ繰り返す様は、笑いを禁じ得ない。洗脳とでも呼ぶべきか、皮肉な現実だ。
🧑 エンジンサイズ。エンジンが大きければ大きいほど、日本では税負担が重くなる。2.5リットルのエンジンでも既に高額な負担となり、平均的なサラリーマンには、3リットルを超えるエンジンに対する税は到底支払えない。さらに、アメリカ車が日本車よりも故障しやすいという認識が、消費者心理に大きく影を落としているんだ。
🧑 日本の自動車市場の根本的な問題は、一般庶民が標準サイズの車を手にする余裕がないことにある。彼らが手にするのは、駐車スペースの指定も不要な、割引税率の恩恵を受ける軽自動車のみなのだ。
👨💼 米国外で一番売れている車はトヨタ・RAV4だ。つまり、アメリカ人がみんな巨大な車を求めているという論は、正確とは言えない。もしトラックを販売していなければ、中型SUVがトップに立ったはずだ。
🙍♂️ アメリカ製の車を小型化しろ。日本人が小柄だから日本車が小さいのと同じ理屈だ。売りたい市場に合わせた製品を作るのが当然であろうに。
👨💼 皮肉なことに、日本の自動車ブランドは、米国向けにアメリカ仕様の大きな車(例:日産のアーマダやインフィニティQX80)を自社で製造している。しかし、その車は明らかにアジア市場では売れない。
👩💼 テスラのモデル3はほとんどの道を走ることができるものの、ここ日本の全ての道路に適しているわけではないの。多くの人が運転の容易さを褒めてくれるけど、同時に「こんな大きな車は運転できない」とも言うわ。カナダでは、逆に「小さい車」と評されるのよ、笑。
👨💼 米国メーカーは右ハンドル車を自社で生産していない。専業の会社が改造するが、アメリカは正しい通行側の国々への輸出に本気で取り組んでいるとは言い難いのだ。
👨💼 あるいは、東京で数日間、たった1台のアメリカ車も見当たらなかったという、一部の大人たちの「意図的な無知」を目の当たりにしたという意見もある。東京――人口3700万を抱え、ロサンゼルス郡よりもタイトな街並み。世界最高の公共交通機関が整備されている。車なんて必要ない、いや、望まれもしないのだ。そしてもし欲しいとしたら、戦艦のようなシボーイ・サバーバンが選ばれるはずがない。
👨💼 日本人は国内ブランドに対する絶対的な忠誠心を持っている。前回の調査では、輸入車で一番売れているのはメルセデスであったが、実はトヨタの大型トラック子会社である日野にすら及ばない。さらに、西洋メーカーがSUVを優先する一方で、日本の購買層は小型車やミニバンを好むのだ。
コメントは以上になります。
全体として多角的かつ現実的な視点が数多く寄せられていましたね。最大の論点は、関税や制度の問題ではなく、製品そのものの魅力や市場への適応力にあるという認識です。
アメリカ車が売れない理由として、「サイズが大きすぎる」「燃費が悪い」「品質や信頼性で劣る」といった指摘が多く見られ、日本市場のニーズに応えられていないことが浮き彫りになっています。また、「右ハンドル車を本気で作っていない」「現地向けのサービス体制が整っていない」といった、メーカー側の対応不足も批判の的となっていました。
さらに、「アメリカ人自身がアメリカ車を買っていない」という事実を指摘する声もあり、これは説得力のある指摘です。逆に、日本車が世界各国で受け入れられているのは、長年にわたるローカライズと品質への信頼があるからだという意見が、広く支持されているようでした。
全体を通して、海外ユーザーたちは「売れないのは市場のせいではなく、商品と戦略の問題だ」と明確に見抜いており、一方的な非難ではなく、改善の余地を冷静に指摘する声が目立ちました。
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