千葉県館山市でダイビングサービスを行う今年84歳の荒川寛幸さんには意外な友人がいるのですが、30年前からほぼ毎日、館山にある波左間海中公園の海に潜り、その友人である巨大魚のコブダイ「頼子」に会いに行き、観察を続けているのだそうです。
コブダイはベラ科の魚で、大きいものだと1メートルを越えるのだそうで、荒川寛幸さん曰く、コブダイの「頼子」には、エンジンの音で分ってるから下で待ってるみたいで、行けば必ず会えるのだそうです。
他のコブダイと喧嘩をして怪我を追ってしまった「頼子」は海底にある鳥居の下でうずくまっていたのだそうで、荒川さんはそんな「頼子」にエサを与え、見守り、薬を与え続けるうちに、心を通わせる間柄になったのだそうです。
さて今回ご紹介するのはそんな荒川さんとコブダイの「頼子」が海の中でスキンシップを取っている投稿からでして、荒川さんが「頼子」のコブをなでたり、キスをしたりする映像からになります。
コブダイと人間との密接な間柄に海外の方々から多くのコメントが寄せられていましたので、その一部をご紹介します。
海外の反応
■ 私は動物がとても好きなので、この紳士のように動物に優しい人がいることを神様に感謝しています。
■ 二人の絆は素晴らしい。とても美しく、人生をより大きな視野で見ることができます。
■ 魚が彼を見ている様子がとてもかわいい。
■ これこそ真の友情と言えるでしょう。
■ 人間と自然が調和している美しい光景です。
■ 人間と海洋生物の関係はこうあるべきですね。
■ なんて素敵で思いやりのある人なんだ!
■ 水中に神社があることに気づくまで、しばらくかかりました。
■ この素晴らしい魚を愛撫し、キスするあなたが、なんと羨ましいことでしょう。
心から、魂から、良心から感謝します!!!
海を愛し、そこに住む魚を愛していることを伝えてくださってありがとうございます。
■ 彼が84歳でダイビングをしているという事実自体、快挙なのだが……。
■ 頼子は神から遣わされた海底鳥居の門番のような存在で……涙が出るほど幻想的な美しさだった。
■ 神道では、動物は神社の門番をするのが普通です。狐や猫や魚などがそうですね。彼らは主人、つまり神々から派遣され、信者が作る神社を見守り、その管理が行き届いているかどうかを確認するんです。
■ その魚を助けたことを誇りに思うと言った時、彼のプライドを感じました。
■ スタジオジブリは、この物語にインスパイアされた映画を作る必要があるよ。
□ 一番近いのはポニョだね。
■ なんという感動的な美しい物語なのでしょう。
ダイバーが生き物を大切に思っていることは明らかであり、生き物は彼の助けやサポートを歓迎しているのです。
60年以上ものスキューバダイバーとしての功績も、本当に素晴らしいことだと思います。
■ このようなストーリーは、間違いなく心を温かくしてくれます。
ペットや野生動物へのひどい虐待や、明らかな残酷さ、ネグレクトといった、これまでにないほど蔓延している物語に取って代わりますね。
人間よりも動物が好きだという人の話を何度も聞いたことがあります。
数年前までは、それは無理があると思っていました。
分かりました!リスペクトします。
■ これはとても貴重なことです。いつかまた世界を旅してみたいという希望が湧いてきます。
■ この魚は、水中では確かに犬のように見えますね。驚かされました。非常に好奇心旺盛で可愛い。
お二人の友情がいつまでも続くことを祈っています。
■ 私は落ち着いて深呼吸をした。私たちは、地球とこの生命を他の存在と共有しています。 もし、私たち全員が、野生の中でも彼らとそのような関係を築けるとしたら、どのようなことになるのでしょうか。可能性を示してくれたこの優しい男性に感謝します。
■ なぜ、神社が水没してしまったのでしょうか?
□ この神社には明確な名称がないので、具体的な情報を得るのは難しい。しかし、この神社は意図的に水中に建てられたと言われています。観光地であることから、水害を防ぐという霊的な目的もあるようです。
■ なぜかグーニーズのナマケモノを思い出したよ。
■ 新世紀エヴァンゲリオンのエヴァ初号機の頭みたい。
■ うわーあの魚30年以上生きてるんだ…。日本って住みやすそう…。魚も絆を深めてくれるし…。
■ あの魚は、ダイビングをするときに守ってくれる女神なのかもしれないxD
■ 彼は真の英雄です。
動物を助ける人たちに神の祝福がありますように。
■ この魚は例外的に、魚類では前代未聞の記憶力と知性を持っていますね。
■ 私は今まで魚は知能が低く、人間と親密な関係を築けない生き物だと思っていた。どうやら、それは間違いだったようだ。
■ 日本人はすごいです!!いろんな意味で親切な人が多いです。
■ お互いを尊重することです。
あなたが動物を尊重すれば彼らはあなたを尊重するでしょう。
そこから動物と人間の愛が生まれるのです。
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荒川さんと頼子のとても素晴らしい関係に思わずほっこりしたのと同時に、魚でも人とこの様な関係を気付けるのだという事に驚かされました。
この物語を特に美化するつもりはないのですが、それでもやっぱり愛情が育んだ関係に感動を覚えざるを得ません。
コメントされている方もいましたが、この関係がずっと続くといいですね。
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